神武天皇の生誕地といわれる高原町から、青壮年期を過ごした宮崎市までをたどった①に続き、②では、お舟出までのルートをめぐります。特に美々津は、古くからの町並みが残り、ゆっくり歩いてほしい場所。地名や祭りにも、お舟出の地としての名残があり、今も暮らしに残る伝統を体感できます。
ストーリー
神武天皇は、日向市美々津に向かう途中、新富町の湯ノ宮で湯浴みをしたとされています。そこで突き立てた杖が梅の木となり、「湯之宮座論梅」が生まれました。都農町の「都農神社」で祈願し、美々津に到着した一行。風向きをよんだところ、旧暦8月1日の明け方、突然お舟出をすることになりました。急な出立となったため、人々は「おきよ、おきよ」と起こして回り、あんと米粉の団子を一緒につき混ぜました。神武天皇は兵を率い、東を目指したのです。