神話のふるさと宮崎
神話と風

宮崎神話旅サイクリング

神話スポットを凝縮作家の見た風景を焼き付ける
JR宮崎駅前KITENで自転車をレンタルしてスタートするサイクリングコースです。神話にまつわる宮崎市内のおすすめスポットをぎゅっと凝縮しました。神秘的なみそぎ池や作家・川畑康成が愛した橘公園からの夕日など、カメラを片手に回ってほしいルートです。
ストーリー
数多の神を産んだイザナキノミコト、イザナミノミコト。火の神を産み落としたイザナミは亡くなり、黄泉(よみ)の国へと行ってしまいます。イザナキは後を追いますが、黄泉の国の食べ物を口にしてしまったイザナミの変わり果てた姿を見てしまいました。逃げ帰ったイザナキは「みそぎ池」で穢(けが)れを清めたといわれています。また「小戸神社」は、「筑紫の日向の橘の小門(おど)の阿波岐原(あわきがはら)」と全国の祝詞の冒頭に登場する由緒ある神社です。初代天皇といわれる神武天皇にまつわる「宮崎神宮」、川端康成が脚本を手がけたテレビドラマ「たまゆら」(神話もモチーフとなっている)の舞台となった「橘公園」で美しい夕日を眺めてください。
宮崎市からスタート地点まで
■車で
宮崎ICから国道220号から宮崎駅
へ約12分。
宮崎駅西口KITEN 自転車で約20分 宮崎神宮 自転車で約20分 江田神社 徒歩で約10分 みそぎ池 自転車で約50分 小戸神社 自転車で約5分 橘公園
自転車をレンタルしてここからスタート!
「KITEN」1階スポーツプラザ宮崎「JERSEY」
JR宮崎駅の西口から出てすぐの場所にある「KITEN」は、バスセンター、ホテル、ショッピング施設などが入っています。宮崎市観光協会が運営するスポーツプラザ宮崎「JERSEY」は、キャンプ地・スポーツランド宮崎を体感できる拠点で、さながら野球・サッカー・ゴルフの博物館のよう。多くの名選手のユニフォームやサインも必見です。
住所 宮崎市錦町1-10 宮崎グリーンスフィア壱番館1階 TEL 0985-33-9111 時間 12:00~18:00
料金 5時間以内300円、1日乗り放題500円(レンタル保証金1000円が必要。返却時に返金)
フォト&ワンポイント
手続きと証明書確認を終えたら、自転車の鍵を借りて出発! キーホルダーにも自転車にも、宮崎市のキャラクター・ミッシちゃんが。
ユニフォームやサインボール、バットなど、じっくり見れば、きっとお目当ての選手のものが見つかるはず。
宮崎市はサッカーキャンプも盛んです。カウンターの下の部分も、サインでいっぱい。スポーツ好きな方は、ぜひ立ち寄ってみてください。
広大な森に包まれた神武天皇を祀る大社
宮崎神宮
神宮を守る広大な森は野鳥の楽園と呼ばれるほどです。初代天皇とされる神武天皇が東征以前に周辺の地に宮を置いたといわれ、主祭神として祀られています。境内には、皇族の方々の御手植えの木々が育ち、さらに緑を濃くしています。毎月の1日詣でや七五三をはじめ、春の流鏑馬や秋の大祭(神武さま)など、今も地元で篤く信仰されています。
住所 宮崎市神宮2-4-1  TEL 0985-27-4004
フォト&ワンポイント
神聖な空気に包まれています。JR九州の「ななつ星 in 九州」の観光ポイントの一つにも選ばれています。
宮崎神宮の北側には、県立総合博物館があります。一帯は、かつて林業試験場とされていました。空が広く清清しい気持ちになります。
正面の鳥居をくぐってすぐにある五所稲荷神社。宮崎神宮の末社となります。
イザナキ・イザナミを祀る
江田神社
ひっそりとした森にたたずむ神社に祀られているのは、日本最古のご神体であるイザナキノミコトとイザナミノミコト。朝、美しい木漏れ日の中を歩いていると、清らかなパワーが感じられます。中でも参道のクスノキはパワーが得られると口コミが広がり、触れたり抱きついたりする人の姿も。毎日9時から16時まで、無料で観光ボランティアガイドが受けられます。
住所 宮崎市阿波岐原町産母127  TEL 0985-39-3743
フォト&ワンポイント
手水舎横のオガタマの木の奥に伸びる「森の道」は、みそぎ池へ通じる遊歩道につながっています。参道や遊歩道には季節の花々が彩を添えています。
参道中ほど右手にすっくと伸びる大きなクスノキ。大地に根を張る御神木からパワーを得ようと、触れたり抱きついたり、多くの人が訪れます。
美しく彫られた、本殿中央の龍の彫刻。古代は、この付近まで海だったといわれています。多くの神が一帯を守ったのです。
日本最初のみそぎの地
みそぎ池
イザナキノミコトは、妻イザナミノミコトを連れ帰ろうと入った黄泉の国から戻り、この池で穢れをはらうため禊を行ったといわれています。この時、左の目を洗うと太陽神アマテラスオオミカミが、鼻を洗うと八岐大蛇(やまたのおろち)退治のスサノオノミコトが生まれたと伝わります。白い御幣が立てられ、きりっとした空気が漂う池。黄色い睡蓮が埋め尽くす初夏は最も美しい季節です。
住所 宮崎市阿波岐原町産母128(阿波岐原森林公園 市民の森内)
TEL 0985-39-7308(市民の森管理事務所)
フォト&ワンポイント
5月中旬から6月ごろ、池の睡蓮が一斉に花開きます。淡い黄色の睡蓮の花が開くのは朝。早朝の散歩もおすすめです。
みそぎ池には、野鳥はもちろん、亀や鯉などの生き物がいます。亀が甲羅干しする姿は、考えごとをしているよう。
今も禊の神事が伝わる
小戸神社
祝詞に謡われる「日向の橘の小門(おど)の~」とあるように、かつては大淀川河口の沖合い・小戸の瀬に創建され、「小戸さま」と親しまれてきました。後に宮崎市中心部の橘通り、1932(昭和7)年に現在の大淀川左岸の静かな住宅街へと遷座しています。主祭神はイザナキノミコト。今でも大晦日に大淀川で禊をする神事「みそぎ祓」が行われています。
住所 宮崎市鶴島3-93  TEL 0985-23-6684
フォト&ワンポイント
日が昇る東南に向いて建つ本殿。かつての小戸神社のあった方角でもあります。すぐ南に、大淀川の豊かな流れがあります。
宮崎市中心部にあったころ植えられたオガタマの木が移植されています。雷が落ち、二つに裂かれながらも、今も生き生きとした姿を見せてくれます。
2度の遷座の末、住宅街であるこの地に落ち着きました。成人の日のどんと祭りや、神輿が町を練り歩く夏越祭は多くの人でにぎわいます。
ノーベル賞作家が愛した夕景
橘公園
川畑康成は取材旅行で宮崎に滞在した折、その風景に感動し、NHK連続テレビ小説『たまゆら』の舞台に選びました。中でも橘公園から見る夕日は「宮崎の宝」と称したそうです。『たまゆら』は、定年退職した男が、古事記を手に宮崎を訪れ、第2の人生をスタートさせる物語。川面に映る夕焼けを目と心に焼き付けて!
住所 宮崎市橘通東1
フォト&ワンポイント
川畑康成が宿泊した「宮崎観光ホテル」の目の前にある公園です。大きく真っ赤な太陽が山並みに沈み、夕日の道が川面に映ります。
テレビドラマの脚本は小説になり、前編のみ書籍化され、今も図書館などで手に取ることができます(絶版)。
おすすめ立ち寄りスポット
観
宮崎県庁舎
1932(昭和7)年に建設された本館は、現役の庁舎としては日本で4番目に古い建物。見学もできる。隣接する「みやざき物産館KONNE」でお土産もチェック。
住所 宮崎市橘通東2-10-1
TEL 0985-26-7103(観光推進課)
観
平和台公園
神武天皇即位紀元2600年記念で造られた平和の塔を中心に整備された。1964(昭和39)年の東京オリンピックの際、国内聖火リレー第2コースの起点となった。
住所 宮崎市下北方町越ヶ迫6146
TEL 0985-35-3181
時間 第1駐車場5:00~22:00
遊
宮崎市
フェニックス自然動物園
約100種1200点の動物を飼育。美しい飛翔が見られるフラミンゴショーやゾウの散歩、ヤギの大行進など、動物たちとふれあえる。遊園地コーナーも。
住所 宮崎市塩路浜山3083-42
TEL 0985-39-1306
時間 9:00~17:00
休日 水曜日(祝日、夏休み等は開園)
料金 高校生以上840円、中学生420円、小学生310円
遊
フローランテ宮崎
花々と広大なグリーンの芝生が迎える市民の憩いの場。春のチューリップセンセーション、夏のランタンナイトや冬のライトアップなど、四季を通して楽しめる。
住所 宮崎市山崎町浜山414-16
TEL 0985-23-1510
時間 9:00~17:00(夜間営業もある)
休日 火曜日(祝日の場合は翌日)
料金 高校生以上310円、小中学生150円
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