イワナガヒメの心を癒やした郷 失意のイワナガヒメがたどり着いた西米良の郷は、米も野菜も豊かに実る土地でした。「ヨネヨシ(米良し)」が「米良」になったとも言われています。
神話の源流 ~ はじまりの物語
神話旅 其の5
イワナガヒメの悲しみを優しく見守ってきた米良の郷びと
都農編コノハナノサクヤヒメと恋に落ちたニニギノミコト。コノハナノサクヤヒメの父である山の神、オオヤマツミノカミに結婚の許しを願ったところ、姉であるイワナガヒメも一緒に嫁ぐことになりました。 しかし、イワナガヒメの容貌が醜く恐ろしいとニニギノミコトは父の許に返してしまうのです。 これを知ったオオヤマツミノカミは「コノハナノサクヤヒメは木の花が咲くような繁栄を、イワナガヒメは固さが変わらない岩のような永遠の命を願ったものであったというのに」と激しく怒り、天孫の命は花のように短いものになったということです。疎まれ去らなければならなかったイワナガヒメの悲しみを受け止め、語り伝えてきたやさしい人々の心に触れてみましょう。
スタート
西都インターチェンジ車で約30分1
一ツ瀬ダム車で約25分2
米良神社車で約1分3
おがわ作小屋村車で約40分4
西米良温泉カリコボーズの湯 ゆた~と徒歩40分5
狭上稲荷神社美しい弧を描く堰堤が印象的な 一ツ瀬ダム
高さ130メートルあるアーチ式コンクリートダムである一ツ瀬ダムは、その規模は西日本一、一般水力発電所としては九州一を誇ります。コイ、ヘラブナ、ブルーギル、ウナギなどの釣り場としても有名です。イワナガヒメの終焉の地 米良神社
ニニギノミコトに拒まれたイワナガヒメが暮らした西米良の小川地区。晩年になっても悲しみは晴れることなく、現在の米良神社の傍らを流れる川に身を投げてしまいました。対岸の神山に亡骸は葬られ、そこが米良神社の本殿となっていますが、イワナガヒメの怒りを避けるため神山は女人禁制です。心安らぐ懐かしい風景が広がる おがわ作小屋村
「平成の桃源郷」として地元の有志が運営する交流施設。郷土料理を出す食事処や特産品を販売する売店のほかに、西米良の歴史と文化を紹介する民俗資料館や宿泊施設もあります。大自然の中でくつろぐ 西米良温泉カリコボーズの湯 ゆた~と
露天風呂や岩風呂、檜風呂があり、美人の湯として評判のゆた~と。「ゆた~と」とは、方言で「のんびり」という意味です。のんびりお湯につかった後は、地元の山や川の幸に舌鼓を打つこともできます。父の悲しみが時を超えて伝わる 狭上稲荷神社
イワナガヒメを探しに来た父のオオヤマツミノカミは、その死を知って深い悲しみのうちに最期を迎えました。その地こそがこの狭上稲荷神社です。緑の木々が生い茂る中に連なる鳥居。それらをくぐり抜けた先にある真っ赤な稲荷の社殿が、神秘的な風情を醸し出しています。※写真はイメージです。
1ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの出逢い
(延岡市)
2ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの出逢い
(西都市)
3出会いと旅立ちの場所で新たな決意を固める
(日向市)
4神武天皇の歩みに思いを馳せ、誓いを立てる
(都農町)
5イワナガヒメの悲しみを優しく見守ってきた米良の郷びと
(西米良村)
6日本発祥の地で、心身ともに初心に帰る旅
(高原町)
7天孫降臨・天岩戸伝説
(高千穂町)
8天孫降臨の山々に育まれた食を体験
(小林市)
9山岳信仰の場となった奥椎葉のパワースポット
(椎葉村)
10神武天皇の湯浴みの地で心の休息を
(新富町)
11山幸彦が狩りをした地で自然を感じる旅
(串間市)
12天孫降臨神話が残る地を歩く
(諸塚村)
13天孫降臨伝説
(日之影町)
14海幸山幸と春の訪れを感じる旅
(日南市)