海と山、どちらの自然も満喫できる日南市は、海幸山幸の神話が残る場所です。かつては飫肥藩伊東家が治めた飫肥も見どころです。
神話の源流 ~ はじまりの物語
神話旅 其の14
海幸山幸と春の訪れを感じる旅~神話に癒されて~
日南市山幸彦の子を身ごもったトヨタマヒメは、「鵜戸神宮」付近で皇子ウガヤフキアエズノミコトを出産します。そのとき本来の姿を見られてしまったのを嘆き、自分の乳を岩に移し、ワタツミノミヤへと戻っていきました。この神話が伝わる鵜戸神宮や、海幸彦を祀る潮嶽神社、山幸彦の孫にあたる神武天皇にまつわる神社が今も信仰を集めています。町並みや文化に藩政時代の名残が色濃く残る小京都・飫肥城下町も歩いてみませんか。
スタート
田野インターチェンジ車で約20分1
潮嶽神社車で約35分2
鵜戸神宮車で約25分3
駒宮神社車で約10分4
吾平津神社車で約40分5
榎原神社海幸彦を祀る唯一の神社 潮嶽(うしおだけ)神社
海幸・山幸伝説が息づく神社。海幸彦を主祭神に、山幸彦ともう一人の兄弟を含める3人を祀っています。兄神・海幸彦を主祭神として祀るのは全国で唯一だそうです。潮は海、嶽は山を表し、敬意を込めて名前が付けられたとされています。2月の春大祭では神楽が舞われ、海の幸・山の幸の両方が奉納されます。北郷温泉郷・北郷リゾート 北郷町の山あいにたたずむ北郷温泉郷。豊かな自然に囲まれたリゾートや、田園の中の温泉宿があり、ぜひ宿泊して、お湯と地どれの海の幸山の幸を楽しみたいものです。
飫肥城 14代続いた伊東家の拠点であり、伊東家ゆかりの資料を展示する歴史資料館や江戸時代初期の書院造の御殿を復元した「松尾の丸」、「癒しの森」と呼ばれる旧本丸跡などがあります。大手門をくぐってすぐの階段を上ると「しあわせ杉」と言われるパワースポットが。
飫肥食べあるき町あるき 飫肥めぐりにオススメ。42店舗から好きな食べ物やお土産に交換できるチケット5枚が付き、食べたり学んだりしながら、飫肥城下をすみずみまで満喫できます。 TEL/0987-25-4533(飫肥城下町保存会) 料金/600円、全7施設入館料セット1100円
花立公園 標高489mに位置する花立公園は、1万本もの桜が咲き誇り、こんもりとした山をピンク色で覆い尽くします。毎年3月下旬~4月上旬にはさくらまつりが行われ、夜はライトアップされた夜桜が美しく華やかです。 住所/日南市北郷町郷之原甲
朱塗りの社と海のコントラスト 鵜戸(うど)神宮
断崖絶壁に建ち、社と海のコントラストが鮮やか。本殿は洞窟の中にあり胎内にいるような神秘的な雰囲気をたたえています。山幸彦と結ばれたトヨタマヒメが出産をした宮とされ、今も安産祈願の参拝者が絶えない神社です。日向シャンシャン馬発祥の地 駒宮神社
神武天皇がアヒラツヒメを妻に迎えて住まわれた宮の跡と伝えられています。愛馬「龍石」の伝説が残されているほか、愛用の鉾を納めたといわれる「御鉾の窟(みほこのくつ)」があります。また、日向シャンシャン馬発祥の地としても知られています。神武天皇の妃が祀られる 吾平津(あびらつ)神社
港町油津の堀川運河沿い、堀川橋のたもとにある神社で、地元では親しみを込めて「乙姫神社」と呼ばれています。神武天皇の妃アヒラツヒメが主祭神です。鵜戸山はかつて吾平山と呼ばれ、地名油津もヒメの名に由来すると伝わります。ヒメは東征には同行せず、この地で成功を祈ったそうです。堀川運河 堀川運河は、飫肥杉を運び出すためにつくられました。運河沿いに家が並び、それぞれの家から階段を伝って降りることができます。油津のレトロな雰囲気を散策してみて。
油津赤レンガ館 1922(大正11)年に建設された油津赤レンガ館は保存が危ぶまれていましたが、1997年、市民有志によって買い取られ、翌年、国登録有形文化財に登録されました。物産販売所やイベント会場、コワーキングスペースとして活用されています。 住所/日南市油津1-9-3 TEL/0987-27-3600 時間/9:00~21:00 休日/年中無休
油津商店街 商店街再生に向けて「4カ年で20のテナント誘致」の目標を達成した、話題の商店街です。カフェや食堂、「油津カープ館」、コンテナが並ぶ「アブラツガーデン」などが並び、多くのIT企業が進出。躍動を続けています。
油津カープ館 広島東洋カープの日南キャンプは1963(昭和38)年からスタートしました。貴重な新聞や写真、サイン入りグッズなどを展示しています。また、天福球場に続く道沿いは、2017年、真っ赤に舗装された「アケーロード」に生まれ変わりました。 住所/日南市岩崎3-10-6 油津Yotten内 TEL/080-9054-4339 時間/9:00~18:00 休日/月1回不定、1/1 料金/入場無料
威風堂々たる楼門が見事 榎原(よわら)神社
江戸時代初期に当時の飫肥藩の鎮守として、鵜戸神宮の分霊を祀っています。威風堂々たる楼門をくぐってすぐに見える鐘楼(鐘つき堂)は、県指定有形文化財建造物第1号として認定されているもの。摂社・桜井神社には秋月藩家臣の娘万寿姫が祀られ、縁結びのご利益があるそうです。※写真はイメージです。
1ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの出逢い
(延岡市)
2ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの出逢い
(西都市)
3出会いと旅立ちの場所で新たな決意を固める
(日向市)
4神武天皇の歩みに思いを馳せ、誓いを立てる
(都農町)
5イワナガヒメの悲しみを優しく見守ってきた米良の郷びと
(西米良村)
6日本発祥の地で、心身ともに初心に帰る旅
(高原町)
7天孫降臨・天岩戸伝説
(高千穂町)
8天孫降臨の山々に育まれた食を体験
(小林市)
9山岳信仰の場となった奥椎葉のパワースポット
(椎葉村)
10神武天皇の湯浴みの地で心の休息を
(新富町)
11山幸彦が狩りをした地で自然を感じる旅
(串間市)
12天孫降臨神話が残る地を歩く
(諸塚村)
13天孫降臨伝説
(日之影町)
14海幸山幸と春の訪れを感じる旅
(日南市)